ISBN:4101215235 文庫 小川 洋子 新潮社 2005/11/26 ¥460

パイの物語

2006年1月29日 読書
ISBN:4812415330 単行本 唐沢 則幸 竹書房 2004/01 ¥1,890

容疑者Xの献身

2006年1月9日 読書
ISBN:4163238603 単行本 東野 圭吾 文藝春秋 2005/08/25 ¥1,680

娘の手には銅製の花瓶が握られていた。床には自分たち親子につきまとってきた男がうずくまっている。彼の目は怒りに煮えたぎり、このままでは自分も娘も殺される!!靖子はただ夢中で…。犯行をくらます偽装トリックは論理的だが、ありえない。しかし、その男の頭脳がそれを組み立て、そしてその愛情が実行させた。天才物理学者湯川助教授シリーズ第3弾! 全編から一人の男の生き様がはっきりと浮かんでくる。彼の耐えてきた、こらえてきたこれまでの年月が、彼女たちを求めたのだろう。彼の瞳には彼女たちこそが救世主にうつった。そして、その恩を彼は返したのだ。それだけなのだ。

流星ワゴン

2005年9月18日 読書
ISBN:406274998X 文庫 重松 清 講談社 2005/02 ¥730

着かれきったサラリーマン永田一雄の前に1台のワゴン
が止まった。見知らぬ車に吸い寄せられるように乗り込むと父親と小学生の息子が乗っていた。ふたりは幽霊だという。一雄もまた死んでしまったのか…。3組の父と息子を通して語られる関係性は生きるための息苦しさとだからこそ得られる何かを私たちに考えさせてくれる。見えなかった相手の気持ちを知ることができたら、未来の何かを変えることができるのだろうか。相手の気持ち日近づくよう努力して、そこからやっと始まる。少しの希望を持って。
ISBN:4652078137 単行本 祖父江 慎 理論社 2005/08 ¥1,260

これは、ヒットだ!
ニーとだかフリーターだかわからない人々にちょっと読んでほしい…けど、感銘は受けないかもなあ。
個性、ともだち、理想、親、恋愛、ヤングの解明できないもやもやに新しい見方を与えてくれる1冊。
というか、仕事していれば、気がつく当たり前のことがわかり安く書いてあるだけなんですけどね。
特に、ともだちについてはうなずくこと多し。
学校のともだちは「成立の仕方自体不自然、卒業したらあわなくなる」。まーなあ。「学校とは、世の中いろんな奴がいるんだな。が分かればそれでOK」。
共感できた!
ISBN:4101315116 文庫 湯本 香樹実 新潮社 1994/03 ¥420

死体を見てみたいからといって死にそうな老人に張り付くなんて、その発想は無邪気ではなく無神経だ。それが子供だからなのか、無知な人間をあらわしているのかは、ちょっとおいておく。
いったんここでアップです。

月魚

2005年7月23日 読書
ISBN:4043736029 文庫 三浦 しをん 角川書店 2004/05 ¥540
才能あふれ男前の瀬名垣と端整な美貌の真志喜、登場人物の設定から一見よくある男同士の恋愛物かと思ってしまう。そんな感じがないでもないが(あるけど)、それを抜いても雰囲気ある話だ。ふたりがお互いに抱くのは恋情ではなく(それもあるけど)罪の意識だ。お互いが罪を言わないからこそ、またお互いが許しを与えることもできない。10年以上の年月は、その罪さえもふたりの関係に必要不可欠なものにしてしまった。罪を認めること許すことが今のふたりの関係を壊すかもしれない。実はふたりがもっとも恐れていることはそれなのだ。罪を介在にしてもお互いを欲することやめられない。永遠のかなわない両想いというべきかな。読み手は勝手にやってろともいえず、見守るしかないのだ。

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